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2023年03月15日技術・人文知識・国際業務技術・人文知識・国際業務に必要な学歴

技術・人文知識・国際業務の学歴

(2024年7月 更新)

技術・人文知識・国際業務など就労系のビザの要件として学歴が求められることがあります。

その中に学歴の称号などが出てくるのですが、人によっては「聞いたことはあるけど詳しくは…」という方もいらっしゃいますので今回、解説を行わせていただきます。

※ 技術・人文知識・国際業務ビザについてはこちら

技術・人文知識・国際業務ビザの要件について

まず技術・人文知識・国際業務の要件ですが、大きく分けると6つあり

① 職種と大学等の専攻との関連性

② 申請人である外国人の方の経歴

③ 会社の経営状態

④ 会社と申請人である外国人の方との間で雇用契約が締結されていること

⑤ 日本人と同等以上の報酬であること

⑥ 本人の素行

となっております。

2つ目に申請人である外国人の方の経歴というものがありますが、この要件は学歴か実務経験のどちらかで満たすことが必要になってきます。

学歴で満たす場合には大学卒業またはそれと同等以上専門学校の卒業の学歴が求められます。


『大学卒業またはそれと同等以上』について

大学卒業

まずは大学卒業についてですが、これは大学の他にも短期大学大学院大学の研究所等が含まれており、学校は国内外を問いません

海外の学校の場合は学士相当以上の学位が求められます。

同等以上の学校を卒業

大学の専攻科・大学院の入学に関し、大学卒業者と同等であるとして入学資格の付与される機関及び短期大学卒業と同等である高等専門学校の卒業者が該当します。

大学の専攻科と大学院はどちらも大学の学部を卒業後に進学し、大学の学部よりも深い部分まで学ぶという点は共通していますが、年数が専攻科では1年以上とされているのに対して、大学院は2年以上という違いがあります。

その他にも専攻科の場合は修了をしても修士や博士といった学位は取得することができませんが、大学院の場合は修了することにより、修士や博士といった学位を取得することができるという違いがあります。


専門学校の卒業について

専門学校の卒業に関しては国内の専門学校のみが対象となっており、海外の専門学校は対象外ですので注意をしましょう。

また、専門学校の卒業では専門士高度専門士の学位が必要ですのでこの点にも注意が必要です。


学位について

技術・人文知識・国際業務ビザに関係してくる学位には「 準学士 」「短期大学士」「 学士 」「 修士 」「 博士 」「 専門士 」「 高度専門士 」の6種類があるのですが、それぞれについて見ていきましょう。

準学士

準学士は高等専門学校を卒業したものに付与されるもので、学位に準ずる称号となります。

もともとは高等専門学校の卒業者だけではなく短期大学を卒業した者も準学士を与えられていましたが、2005年より短期大学の卒業者には新たに短期大学士というものが付与されることとなったため、現在は高等専門学校の卒業者のみに付与されるものとなっております。

なお、海外ではAssociateと呼ばれます。

短期大学士

短期大学士は短期大学を卒業することによって付与される学位になります。

準学士のところでも解説をしましたが、もともと短期大学を卒業すると準学士が付与されていましたが、2005年よりこの短期大学士の制度が誕生したことにより現在はこの短期大学士となっております。

なお、海外ではAssociate degreeと呼ばれます。

学士

学士は四年制大学の学部を卒業することによって付与される学位になります。

四年制の大学の学部を卒業する以外にも一定の要件を満たして大学改革支援・学位授与機構が実施する試験を受けて合格することにより学士を取得することができます。

なお、海外ではBachelorと呼ばれます。

修士

修士は基本的に2年間の大学院の修士課程 ( 博士課程前期とも呼ばれます ) を修了することにより付与される学位になります。

なお、海外ではMasterと呼ばれます。

博士

博士は最も位の高い学位になります。

大学院の3年間の博士課程 ( 博士課程後期とも呼ばれます ) を修了した場合、もしくは大学院の在籍に関わらず博士論文を提出して合格した者に付与される学位になります。

なお、海外ではDoctorとも呼ばれます。

専門士

専門士は専門学校を卒業することにより付与される称号になります。

ただし、どの専門学校を卒業しても付与されるものではありませんので注意が必要です。

要件は

・修業年数が2年以上

・総授業時数が1,700単位時間 ( 62単位 ) 以上

・試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること

とされています。

高度専門士

高度専門士も専門学校を卒業することにより付与される称号になります。

専門士と同様にどの専門学校を卒業しても付与されるものではありませんので注意が必要です。

要件は

・修業年数が4年以上

・総授業時数が3,400単位時間 ( 124単位 ) 以上

・体系的に教育課程が編成されていること

・試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること

とされています。


まとめ

今回は技術・人文知識・国際業務ビザでの学歴について解説を行っていきました。

学歴の有無は学位などが付与されているかが重要になってきます。

専門学校の中には1年制の学校もあり、せっかく卒業しても学歴要件を満たしていないというパターンもありますので注意するようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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