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effortコラム

2023年02月16日その他外国人の日本語能力について

外国人の日本語能力

(2024年8月 更新)

外国人の方を雇用する際にどの位の日本語を話すことができるかどうかが一つの目安になり、その基準となるのが日本語の能力試験の結果になるかと思います。

日本語の能力試験の結果は一つの基準としてはとても参考になるものだと思いますが、気を付けなくてはならないこともあります。

それは日本語の能力試験の性質上、漢字圏の出身者の方に有利に働くということです。

日常的に漢字に触れている分、意味がはっきり分かっていなくてもなんとなくの解答で当たってしまう場合もあります。

それに試験では外国人の方のコミュニケーション能力までは図れませんし、試験の結果が同じであっても、その方が来日してからどの位の期間が経過しているかによっても見方が変わってきます。

そのため日本語能力試験の結果のみで判断するのではなく、あくまで参考程度にして、実際に面接を行った際にその方のコミュニケーション能力や今後の日本語能力の伸びしろを見るようにすることをオススメいたします。

とは言え、前述したように日本語能力も一つの判断基準になりますので、今回は外国人の方の日本語能力についてお話を行っていきます。

日本語能力試験の種類

現在、ビザの申請の際に履歴書に記載して出入国管理局に提出できる日本語試験の種類は10種類とされております。

日本語能力試験 JLPT

日本語を母国語としない人の日本語能力を測定する試験として1984年に開始したものになり、約116万人が受験する世界最大規模の日本語試験です。

試験は年2回実施しており、N5~N1でレベル判定がされます。

レベルの難易度はN5が一番やさしく、N1になるほど難しくなっていきます。

ビジネス日本語検定 BJT

日本語やビジネスの知識の有無だけを測るテストではなく、日本語の基礎的な知識があることを前提として、与えられた情報を適切に処理し、対応することのできる能力を、客観的に測定するテストです。

そのため、日本語のビジネス環境で想定される場面が出題範囲となります。

試験はいつでも受験することができ、J5~J1+でレベル判定がされます (J5、J4、J3、J2、J1、J1+)

レベルの難易度はJ5が一番やさしく、J1+になるほど難しくなっております。ちなみにJ+は日本語能力試験JLPTのN1より難度が高くなっています。

実用日本語検定 J.TEST

外国人の日本語能力を客観的に測定する試験として、1991年から実施されており、年間約6万人の方が受験されています。

試験は年6回の実施で、G~特A級でレベル判定がされます (G、F、E、D、準B、B、準A、A、特A級)

レベルの難易度はGが一番やさしく、特Aになるほど難しくなっております。ちなみにB級以上は日本語能力試験JLPTのN1より難易度が高くなっております。

日本語 NAT-TEST

日本語を母語としない日本語学習者の日本語能力を判定する試験で、1989年から実施されており、試験は年2回実施されております。

5つの級 (レベル) ごとに、「文字・語彙」「聴解」「読解」の3つの分野の試験によって日本語能力を総合的に評価されます。

レベルの難易度は5級が一番やさしく、1級になるにつれて難易度は上がっていきます (5級、4球、3級、2級、1級)

標準ビジネス日本語テスト STBJ

2007年から実施されている試験になります。

現在は中国、ベトナム、スリランカで年6回 (偶数月) の定期実施が行われているほか、日本国内、台湾、タイ、韓国の日本語教育機関等においても採用された実績があります。

レベルはBJ5~BJ1で判定され、Bj5が一番やさしく、BJ1になるにつれて難易度が上がります。

実用日本語運用能力試験 TOPJ

日本国内及び海外の日本語教育分野で活躍している専門家と教授が開発したテストです。

特徴として、日系企業などにおけるビジネスの場面を取り上げ、日本社会や日本文化への理解を重視した内容と日本語力の向上と共に自身の日本語能力を測定できるようになっております。

試験は年6回実施しており、初級~上級でレベル判定されます (初級A-5、初級A-4、中級C、中級B、中級A、上級C、上級B、上級 A) 。

ちなみに上級Aになると日本語能力試験JLPTのN1より難易度が高くなっております。

生活・職能日本語検定 J-cert

日本語を母国語としない人々にとって、その能力を試すチャンスであり、日本への留学・研修ないしは日本企業への就業に役立たせるものになります。

マスターコース、アドバンスコース、ベーシックコースに分かれており、試験の開催スケジュールはマスターコースが11月、アドバンスコースで5月・11月、ベーシックコースは3月・5月・9月・11月と各コースで分かれております。

レベル判定はA1、A2.1、A2.2、B1、B2、C1、C2となっておりA1が一番やさしく、C2になるほど難易度は高くなっています。

ちなみにC2になると日本語能力試験JLPTのN1より難易度が高くなっております。

外国人日本語能力検定 JLCT

原則として日本語を母国語としない人を対象とするもので言語知識 (文字、語彙、文法) 、読解、聴解を測るものになり、試験は年6回実施 (奇数月) されます。

レベルはJCT5、JCT4、JCT3、JCT2、JCT1の5段階に分かれておりJCT5が一番やさしく、JCT1になるにつれて難易度は高くなっていきます。

実践日本語コミュニケーション検定 PJC

実践日本語コミュニケーション検定(PJC)は、日本語を母語としない外国人の方々を対象として、日本で就労する際に必要とされる日本語能力試験(JLPT)N1~N2相当の「ビジネス会話レベル」の日本語コミュニケーション能力を測定する検定試験です。

上司や同僚との会話力、接客能力、ビジネスマナー等の理解度を評価することで、日本語による業務遂行能力の育成と雇用機会の拡充に寄与することを目的としています。

合否による評価ではなく、取得したスコアに応じて10段階のレベル評価 ( E-、E+、D-、D+、C-、C+、B-、B+、A-、A+ ) をします。

試験日は自由に設定することができます。

JPT 日本語能力試験

日本語を母語としないビジネスパーソンと日本語学習者を主な対象として、JPT(日本語能力試験)を開発、実施しています。
JPT(日本語能力試験)はビジネスを含む日常的な場面、状況において、高度で機能的なコミュニケーション能力を客観的に測定、評価することを目的としています。

テスト結果は合格、不合格ではなく、聴解は5点〜495点、読解は5点〜495点、トータル10点〜990点のスコアで5点刻みで表示されます。


日本語能力の目安

日本語能力の試験がそれぞれどのような特徴やレベル判定をしているかの説明を行っていきましたが、次にどのレベルだとどの位の理解度があるのかについて見ていきましょう。

まず初めに受験者数が一番多い「日本語能力試験JLPT」の目安を紹介します。

それをベースに他の試験の場合についても触れていきます。


ベル
認定(にんてい)目安(めやす) ()
N1幅広(はばひろ)場面(ばめん)使(つか)われる日本語(にほんご)理解(りかい)することができる
幅広(はばひろ)話題(わだい)について()かれた新聞(しんぶん)論説(ろんせつ)評論(ひょうろん)など、論理的(ろんりてき)にやや複雑(ふくざつ)文章(ぶんしょう)抽象度(ちゅうしょうど)(たか)文章(ぶんしょう)などを()んで、文章(ぶんしょう)構成(こうせい)内容(ないよう)理解(りかい)することができる。
・さまざまな話題(わだい)内容(ないよう)(ふか)みのある()(もの)()んで、(はなし)(なが)れや詳細(しょうさい)表現(ひょうげん)意図(いと)理解(りかい)することができる。
幅広(はばひろ)場面(ばめん)において自然(しぜん)なスピードの、まとまりのある会話(かいわ)やニュース、講義(こうぎ)()いて、(はなし)(なが)れや内容(ないよう)登場人物(とうじょうじんぶつ)関係(かんけい)内容(ないよう)論理構成(ろんりこうせい)などを詳細(しょうさい)理解(りかい)したり、要旨(ようし)把握(はあく)したりすることができる。
N2日常的(にちじょうてき)場面(ばめん)使(つか)われる日本語(にほんご)理解(りかい)(くわ)え、より幅広(はばひろ)場面(ばめん)使(つか)われる日本語(にほんご)をある程度(ていど)理解(りかい)することができる
幅広(はばひろ)話題(わだい)について()かれた新聞(しんぶん)雑誌(ざっし)記事(きじ)
解説(かいせつ)平易(へいい)評論(ひょうろん)など、論旨(ろんし)明快(めいかい)文章(ぶんしょう)()んで文章(ぶんしょう)内容(ないよう)理解(りかい)することができる。
一般的(いっぱんてき)話題(わだい)(かん)する()(もの)()んで、(はなし)(なが)れや表現(ひょうげん)意図(いと)理解(りかい)することができる。
日常的(にちじょうてき)場面(ばめん)(くわ)えて幅広(はばひろ)場面(ばめん)で、自然(しぜん)(ちか)いスピードの、まとまりのある会話(かいわ)やニュースを()いて、(はなし)(なが)れや内容(ないよう)登場人物(とうじょうじんぶつ)関係(かんけい)理解(りかい)したり、要旨(ようし)把握(はあく)したりすることができる。
N3日常的(にちじょうてき)場面(ばめん)使(つか)われる日本語(にほんご)をある程度(ていど)理解(りかい)することができる
日常的(にちじょうてき)話題(わだい)について()かれた具体的(ぐたいてき)内容(ないよう)(あらわ)文章(ぶんしょう)を、()んで理解(りかい)することができる。
新聞(しんぶん)見出(みだ)しなどから情報(じょうほう)概要(がいよう)をつかむことができる。
日常的(にちじょうてき)場面(ばめん)()にする難易度(なんいど)がやや(たか)文章(ぶんしょう)は、()()表現(ひょうげん)(あた)えられれば、要旨(ようし)理解(りかい)することができる。
日常的(にちじょうてき)場面(ばめん)で、やや自然(しぜん)(ちか)いスピードのまとまりのある会話(かいわ)()いて、(はなし)具体的(ぐたいてき)内容(ないよう)登場人物(とうじょうじんぶつ)関係(かんけい)などとあわせてほぼ理解(りかい)できる。
N4基本的(きほんてき)日本語(にほんご)理解(りかい)することができる
基本的(きほんてき)語彙(ごい)漢字(かんじ)使(つか)って()かれた日常生活(にちじょうせいかつ)(なか)でも身近(みぢか)話題(わだい)文章(ぶんしょう)を、()んで理解(りかい)することができる。
日常的(にちじょうてき)場面(ばめん)で、ややゆっくりと(はな)される会話(かいわ)であれば、内容(ないよう)がほぼ理解(りかい)できる。
N5基本的(きほんてき)日本語(にほんご)をある程度(ていど)理解(りかい)することができる
・ひらがなやカタカナ、日常生活(にちじょうせいかつ)(もち)いられる基本的(きほんてき)漢字(かんじ)()かれた定型的(ていけいてき)語句(ごく)(ぶん)文章(ぶんしょう)()んで理解(りかい)することができる。
教室(きょうしつ)や、()(まわ)りなど、日常生活(にちじょうせいかつ)(なか)でもよく出会(であ)場面(ばめん)で、ゆっくり(はな)される(みじか)会話(かいわ)であれば、必要(ひつよう)情報(じょうほう)()()ることができる。

特手活動46号ビザはN1のレベルが必要ですが、一般的にビジネスレベルといわれているのはN2以上となりますので他の日本語試験ではN2レベルがどの位置なのかを見ていきましょう。

ビジネス日本語検定 BJT  J2

実用日本語検定 J.TEST = C級

日本語 NAT-TEST = 2級

標準ビジネス日本語テスト STBJ = BJT2

実用日本語運用能力試験 TOPJ = 中級B

生活・職能日本語検定 J-cert = Aコース準上級

外国人日本語能力検定 JLCT = JCT2

実践日本語コミュニケーション検定 PJC = C+

JPT 日本語能力試験 = 525点以上

という目安になっております。


まとめ

今回は外国人の方を雇用する際の判断材料となる日本語能力について解説を行っていきましたが、冒頭にもお話した通り日本語の能力試験は試験の性質上、漢字圏の方に有利に働いてしまうものですから、試験の結果は一つの目安として、面接時にその方の今後の伸びしろなどを見るようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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